発達障害という名のエキセントリック

発達障害者の日常をつらつらと。

株式会社Kaien

 

僕は現在、Kaienという発達障害に特化した就労移行支援に通っている。

 

ここには簡単に言うと、事務系の仕事や、軽作業系の仕事に就きやすくするためのプログラムがあり、それと並行して就職活動のサポート(面接練習や履歴書の添削)まで面倒を見てくれる。それを週に5日、9時〜15時30分のペースでこなしていく感じだ。

 

僕は、7月の頭に入所したわけだが、ようやく事業所のルールに慣れ、道筋が

定まり、これから更に就活に向けて頑張っていこうというところまで持ってこれた。

 

発達障害を抱える人には是非、こういった就労支援を利用してみて欲しい。

 

スタッフさんは皆優秀で、利用者のことを本当に真剣に考えてくれ、就職まで背中を押し続けてくれる。

 

生きにくい世の中を少しでも生きやすく。

発達障害の発覚。

 

 

2016年3月25日。

発達障害自閉症スペクトラム)が発覚。

 

正確にはこの日じゃなかったかもしれないけど、とにかく発達障害がわかった。

 

よく、「障害をすぐに受け入れられましたか?」と聞かれるけど、驚くほどすんなり受け入れられた。

 

自分のこれまでの言動や振る舞い、物事に対する考え方などが線と線で繋がった気がして、納得できたから。

 

ただ、「これからどう生きていくか」という点に対しては道筋が曇った。

 

 

ニートのゴールはまだ誰も見たことがない。

 

最近は専ら本ばかり読んでおります。

 

 

いろいろ紹介したい気持ちでいっぱいなんですが、その中でも個人的に面白かったのが、こちら。

 

勝ち組フリーター列伝 (ビッグコミックススペシャル)

勝ち組フリーター列伝 (ビッグコミックススペシャル)

 

 

 

 

 

いわゆる社会のレールから外れて、四苦八苦しながらもたくましく生きていく人間の様が描かれているのですが、中でも猛烈に印象に残ったのが

 

 

「フリーターのゴールってまだ誰もみたことないんだぜ。わくわくするだろ?」

 

 

というセリフ。

 

 

なるほど、確かに。

 

 

ニートやフリーターを含めた「非正規雇用」と呼ばれる人たちが4割りを越す現代だけど、その人たちの行く末(ゴール)はまだ誰も見たことがないのだ。

 

そのそも「ニート」という言葉が生まれたのも2000年頃の話なんだからね。

 

 

ニートは「将来が不安」「生活保護まっしぐら」なんてことをよく目にするけど、実際、今の段階で「ニートの将来」を知るものは一人もいないのだ。

 

 

 

どうでしょう?

少しだけワクワクしませんか?

 

 

今を生きるニートは良くも悪くもパイオニアです。

 

 

僕自身、レールから外れて現在はニートな訳ですが、それほど大きな不安は感じていません。

 

なぜなら「ニートの行く末(ゴール)」を作れる可能性のある世代だから。

 

 

 

やたら風当たりが強いニートやフリーターといった非正規雇用者。

 

だけど、正規雇用者が本当に最後に笑っているかどうかはわからない。

 

僕は、「ニートだけど最高に楽しい人生だった」と言えるくらいのゴールを作りますよ。

 

最後に笑ったもの勝ちです。

 

 

 

会社員時代のお話。

 

現在ニートの僕も会社員というものをやっていた時期があった。

 

 

会社員時代を思い出してみて、、、残念ながら楽しかった思い出はほとんどない。

 

というのも、僕はいわゆるブラック企業にしか勤めたことがない。

 

新卒で入った某IT企業は新卒社員の離職率100%のブラックで、約2ヶ月で辞めた。

 

次に勤めた某専門商社は試用期間中に「無能」の判を押され10ヶ月でクビになった。

 

 

兎にも角にもコミュニケーションが取れない、報連相ができない、空気が読めないと言った、いわゆる「コミュ障」を最大限に発揮してしまい、鬱寸前まで追い込まれた結果、精神科で「発達障害」と診断されて今に至るという訳だ。

 

 

 

この時点で分かったことと、決意したことがある。

 

①分かったこと・・・自分は正真正銘の「社会不適合者」である。

 

②決意したこと・・・絶対に雇われの身にならないで、自分だけの力で食べていく。

 

 

この二つだ。

 

 

会社という組織に所属して良かったのはこの二つのことに気付けたことだ。

 

 

会社に所属しなければ自分が発達障害なのかも分からなかったかもしれない。

 

 

 

99%の会社はいらない

 

堀江貴文さんの著書に「99%の会社はいらない」という本がある。

 

そもそも、どんな会社に属していようが、これからの時代に「安定」など存在しない。

 

自らで付加価値を生み出し、変化できる人間だけが生き残れるというようなことが書いてある。

 

 

今の自分にできることはこうしてブログで情報発信するということくらいだが、必ず自分だけの力で食べていけるようになりたい。

 

 

そもそも、毎日同じ時間に起きて満員電車に揺られて同じようなルーティンワークで人生の大半を消化するなんて嫌なんじゃ。

 

 

 

 

毎日何してるの?

 

ニートになってからというもの、知り合いに会うたび

 

 

ニートって、毎日何してるの?」

 

と、当然の疑問を投げかけられる。

 

 

暇で死にそうなんじゃないか、毎日パチンコに行ってるのではないか…etc

 

 

心配してくれるのはとてもうれしいし、もちろんそんなニートもいると思うけど、僕はかなりアクティブなほうのニートだ。

 

 

最近常に思うのが、ニートというよりも「引きこもり」に問題があるのではないかということ。

 

 

人間というのは正直なもので、朝日を浴びないと枯れてしまうし、外に出ないと無気力になってしまうし、夜しっかり寝ないと錆びてしまう。

 

 

毎日、朝、昼、晩の時間軸をしっかり意識して、少なくとも一歩でも外に出ることさえできれば生産的な体をキープすることができると思う。

 

 

だからさ、とにかく外に出ようよ。

 

心配しなくてもいい。

 

何とかなるよ。

一日ひとつは生産的なことを。

 

ニートの一番の問題点は、「消費的な生活しかしていない」という点である。

 

消費者としてだけだと社会との関わりを実感しにくいし、何より自分が生きているとも感じにくい。

 

僕がブログを書くのも「生産的な何か」がしたいからということもある。

 

 

一時期は筋トレにはまっていたし、料理にも凝っていた。

本能的に何かを生み出したいという気持ちがあったんだと思う。

 

何でもいいから生産的な活動を。

 

 

タイトルの所以。

 

何も、好き好んでニートになる人なんていないと思う。

 

僕だって今でこそニートだけど、できればレールに沿った安定した人生を歩みたいと思っていたし、大企業に入りたいと思っていたし、社会的地位とか、収入とか、会社を辞めたら全て失うのではないかと思っていた。

 

思い返せば就活の時も、「新卒だから」という理由でよくわからない会社に70社以上エントリーして自分を客観的に見るということがまったくできていなかったし、完全に就活に踊らされていた。

 

そんな中でやっと手にした内定だからこそ尊かったし、会社を辞める時は涙が出るほど怖かった。

 

 

だけど会社を辞めて、ニートになって、今思う。

 

 

そんなのは全て幻想だった。

 

 

一度レールを外れたら終わり、短期離職を二回も繰り返すような奴にまともな就職先はない、一つの会社に三年以上いないと次はない、、、

 

脅しとも取れる言葉を周りの大人からかけられた。

 

 

だけど会社を辞めた僕がどうなったと言うと、、、、

 

 

ものすごくハッピーになった。

 

 

好きな時間に起き、お気に入りのカフェで朝食を摂り、趣味のサイクリングをした後、ブログを書いて寝る。

 

満員電車も煩わしい上司も無駄な会議もない生活。

 

たった一つの問題は「お金を稼げない」ということだけど、近い将来ベーシックインカムのようなシステムが必ず機能する心配無用。

人間としてどちらが豊かか考えればやっぱりニートである今のほうが豊かだと思う。

 

心にも余裕があるしね。

 

ニートになって良かった!」「みんなニートになれ!」とか言うつもりはない。

僕だって曲がりなりにも社会人を経験して、少しだけだけど仕事の尊さや楽しさを知ってるから、今一生懸命に働いている人達にとやかく言う資格はないと思ってる。

 

だけどそうじゃない人、もう仕事が嫌で嫌で仕方ない人、満員電車で吐き気がする人、とにかく働きたくない人

 

そんな人は無理に働かなくていいよ。

ニートの未来は明るいよ。

 

そんなことを伝えたくて「ニートのすすめ」というタイトルをつけました。